発達障害の私が経験したアルバイト14種類の向き不向きを判定してみた【発達障害の人に向いているバイトは?】

発達障害と仕事

アルバイト選びでつまずく発達障害の人は多いです。

世間一般ではアルバイト=簡単な仕事だと思われていますが、発達障害の人にとってはそうとは限りません。

スキルを必要としない、誰でもできると思われている仕事ほど、要領の良さや臨機応変な対応など、発達障害の人には苦手な能力が求められることが多いからです。

 

ADHDとASDの診断を受けている私は、大学時代に14種類のアルバイトを経験しました。

この記事では、私が経験した14種類のアルバイトがADHDやASDの特性にマッチしているか考察していきたいと思います。

接客系

接客系は発達障害の人には難しいと思われる人もいるかもしれませんが、愛想さえ良ければミスを許してもらいやすい面もあります。ADHDの人には案外接客業の方が向いているかもしれません。

コンビニ

コンビニの仕事は、レジ打ちだけではなく収納代行、宅配便、タバコの銘柄など、かなり覚えることが多いです。その割には時給は最低レベルで、あまり割のいい仕事とは言えません。

メリットとしては、お店によっては廃棄食品をもらえることもあります(本当は禁止ですが)。また、1人で夜勤に入る場合はストレスが少なく働ける可能性はあります。ただ基本的には避けた方が無難なバイトだといえそうです。

おすすめ度(五つ星評価)
ADHD ★
ASD ★★★

売店のレジ

私は大学時代に、ホテルのお土産屋さんでアルバイトをしたことがあります。業務内容はレジや品出しが主で、先ほど紹介したコンビニと比べると覚える内容はかなり少なくて済みます。売店以外にも、雑貨屋さんなどの仕事も同じような感じだと思います。

お金を扱うのでやはりある程度の慎重さは必要ですが、アルバイトの中では比較的難易度は低めだと言えそうです。

おすすめ度(五つ星評価)
ADHD ★★★
ASD ★★★

サンプリング(チラシ、ティッシュ配り)

サンプリングは、駅前などでチラシやティッシュを配るお仕事です。

私はサンプリング専門の派遣会社に登録していました。仕事情報がメールで送られてくるので、希望するお仕事があれば応募します。1日限定の単発の仕事がほとんどでした。

この仕事のコツとしては、チラシよりもティッシュを配る仕事に応募するといいです。理由は、チラシとティッシュでは受け取ってもらえる数が全然違うためです。
チラシはなかなか受け取ってもらえないので、達成感がなく時間が経つのも遅く感じます。
ノルマというほどではありませんでしたが、配った数も一応聞かれますしね。

人とあまり話さなくてよく、仕事内容が単純なのでASDの方にはかなりおすすめです。

退屈な時間が苦手なADHDの人には厳しいかもしれませんが、それなりに配れれば達成感もありますし、悪い仕事ではないと思います。

おすすめ度(五つ星評価)
ADHD ★★★
ASD ★★★★★

イベントスタッフ

イベントスタッフは、コンサートやイベント会場での誘導、警備、グッズ販売などのお仕事です。お金を扱うグッズ販売よりも、警備や誘導が難易度が低く、ほとんど立っているだけに近い仕事もあります。

どちらかというと、ライブやコンサートなどの華やかな現場より、展示会や学術イベントなど、スーツを着ていくようなお堅い現場の方がおすすめです。

元々イベントスタッフは体育会系の人が多く、華やかな現場だとよりそういう人が増えます。その上、人が多くにぎやかなので大声を出さなければなりませんし、夏場に屋外に出る仕事は暑さで雰囲気がピリピリしています。

現場を選べばできなくはない仕事だと思います。

おすすめ度(五つ星評価)
ADHD ★★★
ASD ★★★
イベントスタッフのアルバイトは1日のみの単発の求人も多いです。面接不要で登録後、即日で働くこともできるので、まずは気軽に登録してみてはいかがでしょうか。

パークゲート

パークゲートは、遊園地の入り口でフリーパスをつけてあげたり、入退場の整理をするお仕事です。愛想の良さが求められるので、ASDよりもADHDの方に向いていると思います。

仕事の難易度はそこまで高くありませんが、道を聞かれたりすることが割と多いので、ある程度は臨機応変な対応力も必要です。

おすすめ度(五つ星評価)
ADHD ★★★★
ASD ★★
パークゲートの仕事を始めるには、まずはリゾートバイト専門の派遣会社への登録が必要です。登録後、パークゲートの仕事を選んで応募し、晴れて採用決定となります。

ゆるい感じの宿泊施設の業務全般

大学時代、個人でやっている小規模な宿泊施設の清掃、受付などの仕事をしたことがあります。

清掃はある程度テキパキ動くことが求められますし、受付でも色々な事を聞かれるので臨機応変な対応もかなりあります。外国人の方も多かったので英語を使う機会もあり、観光地のことなど色々聞かれました。

その上、小規模な宿泊施設だと人間関係が蜜なので、ある程度周りと親しくできないと居づらくなります。社交的で人に好かれるタイプのADHDの方は楽しく働けるかもしれませんが、基本的にはやめておいた方がいいでしょう。

おすすめ度(五つ星評価)
ADHD ★★
ASD ★

裏方系

裏方系の仕事は人と話す機会が少ないので、特にASD傾向が強い人におすすめです。

工場

1日だけの単発バイトは、工場のライン作業やシール貼りの仕事が沢山募集されています。

ライン作業は自分が遅れると周りに迷惑をかけてしまうので、最低限のスピード感は必須です。どれくらい仕事が進んだか記録しなければならない職場もあるので、あまりにも遅いと詰められます。

私の経験上、工場は人間関係の雰囲気が悪い職場が多いです。単純作業が苦痛でミスが多いADHDの人はやめておいた方がいいです。ASDの傾向が強い人にはおすすめです。

おすすめ度(五つ星評価)
ADHD ★★
ASD ★★★★
工場のアルバイトは1日のみの単発の求人も多いです。面接不要で登録後、即日で働くこともできるので、まずは気軽に登録してみてはいかがでしょうか。

郵便物の仕分け

年末年始の短期で、ヤマト運輸でメール便仕分けのアルバイトをしたことがあります。現在はメール便は廃止されていますが、年賀状の仕分けなど郵便物の仕分けの仕事は今でもありますよね。

この仕事は誰がどれくらいやったか記録されるわけではないので、作業が遅くてもそこまで目立ちません。休憩時間も1人で過ごす人がほとんどで、仲良くしなければならない雰囲気ではありませんでした。

ASD傾向の強い方に向いていると思います。

おすすめ度(五つ星評価)
ADHD ★★★
ASD ★★★★★
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客室清掃

大学時代に、住み込みで旅館の客室清掃の仕事をしていました。

客室清掃はスピードが命です。手は荒れて腰も痛めますし、想像以上の重労働です。すぐに辞めてしまう人もかなり多く、残っているのはベテランの方ばかりというくらい厳しい仕事です。

椅子の配置なども覚えなければなりませんし、後でチェックする係の人が入るので、汚れが残っていたり抜けがあったりすると指摘されてしまいます。急いでいるとかなりの確率で抜けが出てしまうので、まずADHDの傾向が強い方は確実に向きません。

ASDの方で、テキパキ動ける方なら向いているかもしれません。

おすすめ度(五つ星評価)
ADHD ★
ASD ★★★

客室清掃の仕事を始めるには、まずはリゾートバイト専門の派遣会社への登録が必要です。登録後、客室清掃の仕事を選んで応募し、晴れて採用決定となります。
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客室清掃の仕事は求人が多いので、比較的採用されやすいでしょう。

調理補助

たまたま1日だけしたことがあるのですが、調理補助は発達障害の人には完全に鬼門です。調理場は殺伐とした雰囲気で、とにかくテキパキ動くことが求められます。

発達障害の人は「“あれ”取って」と言われてもまず分かりませんよね。そうなると怒号が飛んできます。

おすすめ度(五つ星評価)
ADHD ★
ASD ★

テストの採点

大学時代、東進などで行われる模試の採点バイトをしていました。

2週間程度の短期アルバイトなので人間関係が希薄で、時給も良かったです。黙々とできる仕事なので、ASDの方にはかなりおすすめです。

ただしミスに気を付けなければならない仕事ではあるので、ADHDの人は少し注意が必要かと思います。

おすすめ度(五つ星評価)
ADHD ★★★
ASD ★★★★★
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その他

仕事というよりは、お客さんの立場で参加して報酬をもらえる案件もあります。
お客さんの立場なので怒られることが少なく、発達障害の人にはかなりおすすめです。

インタビュー・試食

市場に出る前の商品を試食してアンケートに答えたり、普段使っているアプリなどについてインタビューを受けるアルバイトもあります。

数時間で時給換算すると割と良い額がもらえますし、仕事自体はかなり楽です。
ただ、仕事を受けるには事前アンケートに答える必要があり、そこでかなり人数が絞られているようで、なかなか仕事にありつけないのがネックです。

割のいい仕事ではあるので、登録してみる価値はあると思います。

おすすめ度(五つ星評価)
ADHD ★★★★★
ASD ★★★★★

テレビ番組の観客

バラエティー番組などで、スタジオにお客さんがいるのを時々見かけますよね。

実は、番組閲覧に参加すると謝礼をもらえることがあるのです。
交通費は出ませんし、時給換算すると数百円程度になってしまいますが、生で芸能人を見て楽しめる上お金も貰えると考えれば悪くないですよね。

おすすめ度(五つ星評価)
ADHD ★★★★★
ASD ★★★★★

治験

治験では、新薬の効果や副作用を実証するために、実際にその薬の効果を試す被験者になります。

採血や検査以外は基本的に自由時間で、かなりいい金額がもらえます。入院試験なら1か月程度で100万円以上もらえる案件もあるそうです。
薬を服用するのが不安な方には、健康食品や化粧品のモニターもあります。謝礼も少なめですが、かなり低リスクで割よく稼げます。

ただし、持病がある人は参加できる検査が限られてしまいます。発達障害の人は通院中の人も多いと思うのでそこが最大のネックですが、それでも登録してみる価値はあると思います。
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治験については以下の記事で詳しく解説しているので、よかったら合わせてチェックしてみてくださいね。

おすすめ度(五つ星評価)
ADHD ★★★★★
ASD ★★★★★

最初は短期バイトがおすすめ

以上、少しでも自分に合いそうなアルバイトは見つかりましたでしょうか。

発達障害と一口に言ってもADHDとASDでは真逆な部分もあり、「発達障害の人にはこれが向いている!」と言い切ることはできません。

私はADHDとASDが併発しているタイプなので、自分にぴったりマッチするアルバイトを見つけるのはなかなか難しいのが現実です。

 

今回紹介した中でも、工場、サンプリングは1日からできるので、最初は単発のバイトから始めるといいかもしれませんね。

この記事が少しでも参考になれば幸いです!

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