私は大学時代、旅館に住み込みで客室清掃のアルバイトをしていたことがあります。
その経験を元に、「発達障害の人に客室清掃の仕事は向いているのか」について解説していきます。
発達障害の人が客室清掃の仕事をするメリット
客室清掃のお仕事では、ホテルや旅館の客室の掃除、シーツ交換、アメニティのセッティングなどを担当します。
客室清掃の仕事のメリットは、まず仕事中に人と話さなくていいこと。
基本的に1部屋を丸ごと1人で受け持つので、周りに人がいない、完全に1人の状態で仕事ができます。
受け持つ部屋が各々に割り振られるため、自分の担当範囲がはっきりしているのも発達障害の人には嬉しいポイントです。「周りを見て臨機応変に行動して」と言われることがありません。
とにかく最終的に部屋が綺麗な状態になっていればいいので、周りからとやかく言われることがなく、自分なりのやり方で仕事を進めることができます。
・1人で仕事ができる
・自分の担当範囲がはっきりしている
・最終的に部屋が綺麗になってさえいれば過程は問われない
発達障害の人が客室清掃の仕事をするデメリット
客室清掃の仕事は、とにかく体力とスピードが命です。
他の人は全員終わっているのに自分だけ仕事が終わらないと、他の人を待たせてしまうという状況になってしまいます。
自分の担当範囲が決まっているということは、発達障害の人にとってはプラスでもあるのですが、パフォーマンスが出せていない人は目立ってしまうというマイナス面もあるのです。
体力的にもきつく、私は腰を痛めてしまいました。
その上、客室清掃の仕事はやることが多く、案外頭も使います。
ゴミ箱のごみの回収、シーツ交換、テーブルと椅子のセッティング、風呂掃除など…限られた時間で終わらせるには、多くの作業を要領良くこなさなければなりません。
やることが多いと、ごみの捨て忘れや椅子の配置が逆になるなど、ミスが生まれやすいということです。特に不注意が多いADHDの人は、ヌケモレが出てしまう可能性が高いと思います。清掃の後は部屋のチェックが入るので、不備があればバッチリ指摘されてしまいます。
・体力的にきつい
・やることが多いのでミスをしやすい
発達障害の人に客室清掃の仕事はできるのか?
不注意が多いADHDの人には難しいと思いますが、ASD傾向の強い人には向いている可能性があると思います。
やることが多いので最初はこんがらがってしまうと思いますが、どういう順序で作業するか事前にイメージトレーニングをして、数をこなして自分なりのやり方を確立すれば、どうにかこなせる人もいるのではないでしょうか。
私は必要な作業をすべてノートに書き出して、どの順番で何をするか事前に作戦を立てていました。
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客室清掃は常に人手不足なため、かなり求人は見つけやすいと思います。
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