皆さんはリゾートバイトをご存じでしょうか。
リゾートバイトとは、ホテルや旅館などの宿泊施設に泊まりこみで働くアルバイトです。
日本全国の様々な観光地で働くことができ、レストランのホール、仲居、ホテルの受付、売店、清掃、キッチンなど、様々な職種があります。
私は大学時代に何度かリゾートバイトをしていました。
自身の経験を元に、そもそも発達障害の人にリゾートバイトは向いているのか、また向いている職種はどれかなど、リゾートバイトについて詳しく解説していきたいと思います。
リゾートバイトのメリット
お金が貯まりやすい
リゾートバイトは、基本的に寮費や光熱費が無料です。
電気代、ガス代、水道代が無料になるだけでかなり節約できますよね。
また、社員食堂が用意されている職場が多く、食費も格安に抑えられます。
食事に関しては職場によりけりですが、3食無料で食べられるところもあります!
リゾートバイトは観光地で働くことになるので、中心街からは離れた田舎で暮らすことも多いです。
田舎は誘惑が少ないのでお金を使う機会が減り、自然と貯金もできます。
無料で旅行を楽しめる
自分の好きな場所を選んで働けるのも、リゾートバイトの大きな魅力です。
リゾートバイトでは、交通費は基本的に職場側が負担してくれます。
交通費に上限がある場合も多く、遠い地域だと一部自己負担もありますが、全額自己負担になることはまずないでしょう。
休日は観光を楽しむこともできます。
リゾートバイトをすれば、無料で旅行が楽しめます!
期間が決まっている
リゾートバイトは、最初から決められた期間だけ働くことになります。
発達障害の人にとっては、最初から期間が決まっている仕事の方が働きやすいのではないでしょうか。
ずっとその職場にいるわけではないので深い人間関係を築く必要がなく、多少合わなかったとしても、期間が決まっていると考えれば気楽ですよね。
リゾートバイトのデメリット
寮の環境が合わない可能性がある
寮の環境は、職場によってかなりばらつきがあります。
客室の1室を使わせてもらえることもあれば、虫が出てくるようなボロボロの部屋もありえます。
寮があまりにもボロボロなために、1日で姿を消した人を見たこともあります(笑)
環境の変化に弱く、感覚過敏があるアスペルガーの人には厳しいかもしれません。
寮の環境については、担当の人に詳しく聞いておいた方がいいでしょう。
人里離れた場所で1人ぼっちになってしまう
前述した通り、リゾートバイトは観光地の仕事なので、人里離れた場所で働くことが多いです。
やはり仕事に慣れるまではある程度時間がかかりますよね。慣れない仕事をする中、人里離れた場所で1人ぼっちで暮らすとなると、心細い気持ちにもなってもおかしくはありません。
良くも悪くも、自宅からアルバイトに通うのとは少し感覚が違うと思います。
発達障害の人でもリゾートバイトは可能?
仕事選びが難しいと言われる発達障害の人でも、リゾートバイトをすることはできるのでしょうか。
結論、職種によります!
ここからは自身の経験を元に、職種ごとの特徴を解説していきます。
発達障害の人に向かない職種
まずは、発達障害の人は確実に避けた方が良いと思われる職種を挙げていきます。
小規模施設の業務全般
コテージなど小規模の施設では、接客から裏方まで業務全般を任されることがあります。
任される業務の幅が広いと、それだけ覚えなければならないことが増えます。
しかし、発達障害の人は仕事を覚えるのに人一倍時間がかかるため、そうなると確実に苦労するのは目に見えますよね。
その上、小規模な施設ほどお客さんとの距離感が近く、来たばかりの土地について色々と聞かれてしまうこともしばしばです。
「業務全般」「幅広い業務に対応していただきます」などと書かれている求人は、まず避けるべきでしょう。
仲居
この職種は本当に鬼門だと思います(笑)
仲居さんは高度な接客技術が求められるため、かなりきっちりとした礼儀作法を身に着ける必要があります。
ただでさえ挙動不審になりがちな発達障害の人には、
まず不可能です!笑
私の想像ですが、女性ばかりの職種で、女性らしさが求められる仕事でもあるので、発達障害の人とは人間性も合わない人が多いと思います。
料理のお運びなどの力仕事もあるので、体力的にもかなりきついでしょうね。
調理補助
調理補助は、盛り付けをしたり、洗い物をしたり、皿を運んだり、調理場の様々な仕事を任されます。
裏方の仕事だから発達障害の人に向いている!
と思われがちなのですが、大間違いです!
裏方の仕事は、とにかくテキパキ動けるスピード感が求められます。
その上、お客さんの目に入らない裏方の仕事ほど雰囲気も殺伐としていて、怒鳴り声が飛び交うことも普通にあります。
しかし発達障害の人は、「”あれ”取って!」と言われても、何を指しているのか即座に理解することができません。
調理補助の現場でこれをやってしまうと、怒鳴られること間違いなしです笑
スキー場関連
冬には、スキー場のチケット販売やリフト係などの仕事がよく募集されています。
スキー場で働くと、チケットが支給され、休日には無料でスキーやスノーボードをさせてもらえることも多いです。
これって一見メリットに見えますよね?
では、そんな仕事にどんな人たちが応募するか想像してみてください。
そう、体育会系のイケイケ大学生が集まってくるのです!
体育会系のノリは、発達障害の人には厳しいものがあります。
スキーやスノーボードが好きな人にはいい仕事かもしれませんが、そうでもない人はやめておいた方が無難だと思います。
同じ職場で働く人の雰囲気を想像するのも大切ですよ!
ちなみに私はスキー場のレンタルショップで働いた経験がありますが、まあ合わなかったですね…汗
発達障害の人に向いているかもしれない職種
ここからは、発達障害の人でもできる可能性がある職種を紹介していきます。
客室清掃
客室清掃は、ホテルや旅館の客室の掃除、シーツ交換、アメニティのセッティングなどを行う仕事です。
客室清掃に関しては別の記事に詳しくまとめましたので、よかったら読んでみてください。
客室清掃のメリットとデメリットを要約すると以下の通りです。
・1人で仕事ができる
・体力的にきつい
・抜け漏れが起きやすい
売店
売店は、ホテルや観光地のお土産物屋さんでレジや品出しを行う仕事です。
リゾートバイトは体を使う仕事が多いですが、売店のお仕事は肉体的にはそこまで辛くありません。(品出しでは多少重いものを持つこともあります)
デメリットは、やはり接客業務なので、ある程度お客さんと会話しなければならないことです。
また、レジやクレジットカードの機械の操作を覚える必要があり、お金を扱うのである程度の慎重さも必要です。
とはいえ、別のバイトでレジを扱ったことがあれば、覚えるのも比較的容易だと思いますし、リゾートバイトの中では難易度は低めだと思います。
仕事がそこまで難しくなく、肉体的にも楽なので、リゾートバイトの中でも人気の職種です。
売店の求人数はそう多くないので、すぐに埋まってしまう可能性もあります。見つけたら早めに応募しましょう!
・業務の難易度が低め(レジの経験がある人なら慣れるまで早い)
・レジの操作に慣れる必要がある。お金を扱うので、ある程度の慎重さが必要になる
パークゲート
パークゲートは、遊園地の入り口でフリーパスをお渡ししたり、チケットをチェックしたりするお仕事です。
業務内容が比較的簡単なのが1番のメリットです。お金を扱わないので、前述の売店業務よりもさらに難易度は低めだと思います。
デメリットは、遊園地という場なので、他の職種に比べても特に明るさと愛想が求められます。
不愛想な印象を与えがちなアスペルガー傾向の強い人には厳しいかもしれません。
その上、パークゲートは人がいない中でポツンと立っていることも多いので、お客さんに色々なことを聞かれたり、道案内を求められたりすることも結構あります。
またもう1つのデメリットは、夏は暑い&冬は寒いということです。
遊園地にもよるかもしれませんが、基本的にエアコンが無い屋外でずっと立ちっぱなしなので、それなりに疲れます。
また売店と同じく求人数が少ないので、見つけたら早めに応募した方がいいですね。
ミスを突かれにくい職種ではあるので、不注意傾向が強いADHDの人には向いているかもしれません。
ADHDの方は明るい印象の方が多いので、その特性を生かすこともできます!
・お客さんに色々聞かれることが多い
・夏は暑く冬は寒い上、立ちっぱなしなのでそれなりに疲れる
初心者向けのバイト先選びのコツ
リゾートバイトには、同じ職種でも様々な案件があり、初めての方はどこを選んでいいのか迷ってしまうと思います。
私が考える、リゾートバイト初心者の方が重視すべきポイントは以下の2つです。
・寮が個室である
期間は2週間~1カ月程度
リゾートバイトが初めての方は、2週間~1カ月くらいの案件を選ぶのがおすすめです。
3カ月など期間が長めの案件は、仕事が合わなかった場合に大変なので、初めての方は避けた方が無難だと思います。
逆に1週間以内の短い案件は、繁忙期にいきなり現場に投入されてしまうパターンがかなり多いです。
その上、せっかく仕事を覚えて少し慣れてきたと思ったら、その頃には勤務終了になってしまいます。
無能だと気づかれる前に辞められるというメリットもあるのですが(笑)、仕事に慣れるまで時間がかかる発達障害の人にはストレスが大きいのではないでしょうか。
2週間~1カ月の期間はリゾートバイトとしては短めな方で、夏休みや年末年始など、長期休みの時期に多く出てきます。
「明日から来てください」と言われるような即日で入れる案件もありますが、長期休みの1か月前あたりが募集のピークです。
そのため、長期休みの直前より、その1~2か月前から募集サイトをチェックしておくといいでしょう。
より条件のいい案件を選ぶためにも、リゾートバイト募集サイトはこまめにチェックするのが吉です!
寮が個室である
前述したように、寮の環境は職場によって本当に差があります。
詳しい環境は問い合わせてみないと分からないこともありますが、個室か相部屋かは募集サイトに記載があります。
相部屋より個室の方がストレスなく過ごせるのは間違いないですよね。
発達障害の人は、相性の合う人と合わない人の差が激しいため、まず個室の案件を選ぶ方が無難ですね。
もちろん相部屋より個室の方が人気のため、個室の案件を見つけたら早めに応募した方がいいでしょう。
リゾートバイトを始めてみよう!
リゾートバイトを始めるまでの流れは以下のようになります。
→気になる案件に申し込む
→案件の詳細資料をメールで送ってもらう
→担当者に電話で説明してもらう。納得すれば正式に応募する旨を申し出る
→担当者から募集先に紹介してもらい、OKが出ればお仕事決定
まずは、リゾートバイト募集サイトに登録するのが第1歩です!
私が1番おすすめするリゾートバイト募集サイトはグッドマンサービスです。
時給の高さ、案件数ともに業界トップクラスなので、このサイトに登録すればまず間違いないです!
アルファリゾートもおすすめです。
こちらのサイトも高時給の案件が多く揃っています。
以下の記事では、私が経験した全14種類のアルバイトをADHD/ASDの特性にマッチするか考察しています。
アルバイト選びで迷っている発達障害の方は是非チェックしていただけたらと思います。
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