発達障害の人に向いている仕事として、工場の仕事がよく挙げられます。
向いていると言われる理由としては、工場の仕事はあまり人とコミュニケーションを取らなくても良く、単純作業なので仕事も簡単だと思われていることなどが挙げられます。
しかし私が思うに、発達障害だからといって工場の仕事が向いていると思い込むのは非常に危険です。工場の仕事が全く向かないタイプの発達障害の人もいます。
ここからは、工場の仕事に向かない特性と、向いている特性について解説していきます。
発達障害でも工場の仕事に向かない人
まずは、工場の仕事に向かない発達障害の特性について2点挙げます。
ADHDの特性が強く、不注意が多い人
発達障害の中でも、ADHDの特性が強い人は工場の仕事に向かない可能性があります。
ADHDの人は注意力が散漫で、ミスが多いといわれます。そういう人は、一般的には「簡単な仕事」と言われる工場の単純作業でも奇想天外なミスをかまします。
発達障害を持つ人は注意力の持ち方が極端だといわれていて、0%か100%のどちらかしかありません。
発達障害の人が単純作業を長時間繰り返すと、注意力が限りなく0%に近い状態になってしまうため、普通の人ならありえないようなミスをかましてしまうのです。
私の実体験なのですが、工場でシールを貼り続けるアルバイトで、どれだけシールを貼ったかを記録する紙に記録する手順をすっぽり抜かしてしまい、こっぴどく怒られてしまった経験があります。
もちろん他に怒られている人はいません。シールを貼るだけの簡単な作業なので、他の人からすればミスのしようがないのでしょう。ADHDのやらかしっぷりをなめてはいけないなと思ったものでした。
手先が不器用な人、動きが鈍い人
発達障害の人の中には、発達性協調運動障害(DCD)を併発している人も多いです。
発達性協調運動障害(DCD)のある方は、極端に手先が不器用だったり、動きが鈍かったりして、素早く正確に作業するのが困難です。
しかし工場の仕事は、作業の正確性やスピードがかなり重視されます。
工場の仕事はベルトコンベアで流れてくる物品に対して作業をするライン作業も多いですが、ライン作業は自分の作業が遅れると全体の流れを止めてしまうことがあるため、特にスピードが重視されます。
また前述の通り、シール貼りのバイトでも、何時何分の時点でどこまでできたかを記載する用紙があり、作業スピードを測られていました。それで他の人よりも進捗が悪いとなると、やはり何かしら言われてしまいます。
作業の早さに自信がない方は、ライン工は避けた方が無難かもしれません。
進捗シートなどはすべての会社で採用されているわけではないので、どの人がどれだけやったか、作業スピードの差がそこまで目立たない職場もあります。そこまでスピード感が求められず、ゆるい雰囲気の職場もあると思いますので、まずは短期の仕事に応募してみて雰囲気を見るのもありだと思います。
工場の仕事に向いている発達障害の人
ADHDの特性が少なく、ASDの特性が強い人は工場に向いていると思います。
工場で働いている人は派遣やアルバイトの人も多く、人間関係が淡白な職場が多いです。その方が人間関係で余計なストレスを抱えずに済むので、仕事に集中しやすいでしょう。
また単純作業が多く、仕事も覚えやすいものが多いと思います。臨機応変な対応が求められることも、他の職種に比べれば少ないはずです。
環境の変化を好まないアスペルガーの人にとっては、同じ作業を繰り返す仕事も苦にならずにこなせるのではないでしょうか。
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ADHDとASDの特性は真逆な所があるので、一口に「発達障害は~が向いている」という言説を信じるのは危険です。
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