文系は地方国立大学とMARCHのどちらに行くべき?

大学受験

地方国立大学と都内有名私立大学(MARCH)に両方受かった時、どちらに行くべきか迷う人は多いのではないでしょうか。

地方国立大学の方が偏差値は低めかもしれませんが、入試科目が多く、幅広く勉強しなければなりません。
有名私立大学は3科目だけで入試を受けられますが、その分必要な得点率は上がり、倍率も高いです。

地方国立大学の難易度にも幅があるため、入試難易度としてはどちらが上、とは一概には言えません。

 

ただ結論から言うと、文系の場合、地方で働きたい人以外は有名私立大学(MARCH)に行くべきです。

就活は東京に住んでいる方が圧倒的に有利

地方国立大学よりもMARCHを勧める1番の理由は「東京にあるから」です。

東京に住んでいるか、地方に住んでいるか。
立地によるハンデは、特に就職活動で痛感することになります。

 

有名大企業の多くは東京にあります。

有名大企業はネームバリューがあるだけでなく、福利厚生が整っていてもちろん給料も高いです。

大企業だけでなく、ベンチャー企業やニッチな分野で活躍する会社もやはり東京にはたくさんあります。

また珍しい職種だと、そもそも地方には勤め先がないかもしれません。

とにかく東京は選択肢が豊富なのです。

 

 

就職活動は短期決戦です。

有名で条件のいい会社ほど多くの人が受けに来るので、すぐに募集が終わってしまいます。

いかに多くの説明会に参加して、いかに多くの会社を受けるか。
就活においては、短期間でいかに数を撃てるかが1つのカギになってきます。

 

そして、この「数を撃つ」という観点で、地方の学生は東京の学生に比べると圧倒的に分が悪いんですよ。

もし地方から東京の会社を受けに行くとなると、多大な労力がかかります。

4年生となると、卒論があるので大学にも通わなければならず、地方の学生は地方と東京を往復しながら就活しなければなりません。

交通費や宿泊費など金銭面の負担はもちろん、移動時間もかかり、それに伴って体力も消耗します。

一方東京の大学生は、自宅から短時間で説明会や面接に行くことができ、その分面接対策にも時間をかけることができます。

 

地方の学生の時間、お金、体力面の物理的なハンデは想像以上に大きいです。

この物理的なハンデはすべての人に等しくのしかかり、努力で埋めることができるものではありません。

大学受験の時点ではそこまで考えていない人も多いかもしれませんが、この物理的なハンデは間違いなく就活を大きく左右します。

私立大学に通うには金銭面が不安だけど…

都内の私立大学に通うとなると、やはり1番ネックなのは金銭面でしょう。

確かに国立大学は学費が安く、地方は家賃も安いです。

理系は私立と国立の学費の差が大きく(4年間で600万円ほど)、国立大学は理系に強いところが多いと言われているので、理系であれば国立大学に行くのもありだと思います。

 

一方、文系は4年間の学費の差は200万円ほどです。

200万円と聞くと、学生の皆さんからすればかなりの大金に思えるかもしれません。

 

しかし、どの会社に入るかで、入社数年でも数百万円単位で給料の差が出ます。

入社してたったの数年で、学費の元が取れるくらい給料に差が出ることもあるんですよ。

 

繰り返しになりますが、給料が高く福利厚生もしっかりしている大企業の多くは東京にあります。

条件のいい会社に入るために有利になると考えれば、奨学金を借りて学費と家賃を多く払ってでも東京の大学に行く価値があるとも考えられるのではないでしょうか。

それに先述の通り、地方の学生が東京で就活するとなると、結局交通費や宿泊費がかかってしまいます。

年配の人ほど国立大学至上主義者が多い

私が地方国立大学(偏差値55程度)とMARCHの両方に受かった時、周りの大人たちは全員地方国立大学を勧めました。

特に地方は国立大学信仰が根強く、国立というだけで私立よりも無条件に格上で、両方受かったなら国立大学に行くのが当然だと思っている人が多いです。

ネットを見ていても、「国立大学の学生の方が7教科満遍なく勉強してきているから総合力が高く優秀だ」「東京の学生は遊んでいるイメージがある」など、どちらかというと国立大学派が多い印象です。

 

しかし無名大学ならまだしも、MARCHレベルであればそこまで悪い印象は持たれないはずです。

地方の会社では国立大学の方がやはり好印象なのかもしれませんが、東京の会社では、MARCHという学歴がマイナスに評価されることはあまりないと思います。

 

ちなみに個人的な意見ですが、大学生活も地方より東京の方が圧倒的に楽しいです。

美術館、ライブハウス、映画館、劇場など遊べる場所が多く、東京はとにかく娯楽が充実しています。

私は地方出身ですが、東京と地方の文化的格差は想像以上に激しいです。

アウトドアが好きな人は地方も良いかもしれませんが、東京は自然豊かな場所に行くにもアクセスが良いです。北海道や沖縄にもLCCで安く行けます。

 

特に、1人で過ごすのが好きな人には絶対に東京がおすすめです。

私は大学時代に全く友達ができませんでしたが、東京は1人でも楽しめる場が豊富なので大分気が紛れます。

私の母は、1人暮らしをしたこともなく、東京にも数回しか行ったことがないのに「東京で1人暮らしは大変だよ」と脅してきました。

当時高校生だった私は真に受けていましたが、実際は全くそんなことはありませんでした。娯楽のない田舎で1人ぼっちの方がよっぽどキツいです。

まとめ

地方公務員になりたいとか、どうしても地元で就職したいという強い意志がある人は、地方の国立大学に行くのが良いと思います。

しかし、それ以外の「自分がどこで何をしたいのかまだ分からない」という人は絶対にMARCHに行くべきです。

 

私は大学受験を通じて、大人の言うことだから正しいとは限らない、ということを痛感させられました。

周りの大人たちは全員国立大学を勧めましたが、10年以上経った今でも全くそうは思いません。

 

この記事も私個人の意見に過ぎないので、違うと思えばもちろんスルーしてもらってもかまいません。

自分の頭でしっかり考えて、あなたにとってベストな選択ができることを祈っています。

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